1.事業理念 |
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社(親会社米国Morningstar, Inc.の100%子会社)の事業理念は、「Empowering Investor Success」です。「投資家」(直接のお客様でない個人投資家等を含みます)の利益を最優先とするには何を為すべきかを当社は常に追求してきました。十分な情報に基づいて投資判断を下すために、当社から提供する情報が投資家の方々から信頼されるよう、当社は特定の金融機関に偏らない中立性をもって調査を行い、的確な事実を情報として提供するとともに、独立した見解を維持するよう努めています。ある金融商品が投資家のニーズを満たしていないと判断した場合には、躊躇なくその旨の意見を表明します。その結果、当社が短期的に商機を失うとしても、その行為が正しい限り、顧客本位の事業運営を実践される皆様のご支持をいただけるものと確信しています。
「投資家第一」(Investors First)の価値観を中核として、投資家を支援する事業を通じて長期的に業績が向上していくよう経営してまいります。
|
2.社是-6つの中核的価値 |
当社は6つの中核的価値(投資家第一、優れた製品、有能な役職員、妥協なき倫理、起業家精神、業績向上)を、親会社米国Morningstar, Inc.とともに共有しており、あらゆる事業活動の基盤としています。当社はこれらの中核的な価値をもとに事業戦略を構築し、事業の意思決定を導き出しています。事業活動の全過程を通じて、当社の全役職員はこれらの価値を尊重し、日々の業務を実践するよう務めております。
- 投資家第一
投資家の利益を最優先することは当社の根本理念です。また投資家から信頼されていることが当社の強固な基盤です。投資家に対して直接であれ、アドバイザーや金融機関を介して間接的であれ、当社の最終目標は個々の投資家を支援することにあります。
- 優れた製品・サービス
当社は「ほどほど良い結果」では満足しません。リサーチ、デザイン、テクノロジーのすべてに優れた業界標準となる製品を開発し、お客様に喜んでいただけるよう努力しています。当社が提供する製品とサービスには、洞察力・革新性・美しさとともに実用性がある品質を求めています。
- 有能な役職員
当社では、賢明さ・勤勉さ・好奇心・創造性を備えた仕事熱心な役職員が、職務経験を通して学び成長するよう奨励しています。役職員はそれぞれの重要な役割を担うことで、事業活動の成功に貢献します。当社は有能な人材を採用し、業務上の課題達成に応じて報いるよう努めています。
- 妥協なき倫理
当社事業の成功は投資家からの信頼にかかっています。そのため当社は常に完全な独立性・中立性をもって業務に取り組んでいます。この姿勢がかりに当社にとって機会損失につながるとしても、最高の倫理基準を常に遵守することをすべての役職員に求めています。
- 起業家精神
企業は常に成長をめざすべきだと当社は考えます。当社および米国本社は、創業時の起業家としての精神を、米国本社の事業が拡大し成熟してもなお持ち続けており、柔軟な発想、独立した思考、迅速な意思決定、創造性に富んだ既成の概念や型にはまらないソリューションを大事にしています。
- 業績向上
投資家に役立つ優れた製品・サービスを開発し提供する事業目的を追求し続けることを通じて、当社の業績は向上すると信じています。当社は提供する優れた製品・サービスに見合う公正で合理的な報酬を受け取り、その内容を開示します。
|
3.「投資家第一」の原則 |
当社は最も重要な事業理念として「投資家第一(Investors First)」を掲げています。当社は顧客からの信認に応え、適切な業務運営を遂行するために、「投資家第一(Investors First)」に関して以下の5点を明記しています。
また、当社は、関連する従業員に対してこれらの施策等の内容を周知し、業務に組み込むことにより、その実現を目指しています。
- 投資家の利益
「投資家第一」の対象となる投資家とは、当社とご契約いただく金融機関等にとどまらず、さらにその先にある最終顧客である投資家まで及びます。
- 開示・説明責任
投資に伴うリスクとリターンおよびコストを顧客に開示し十分に説明するにあたっては、顧客にご理解いただけるようにわかりやすさに配慮します。顧客に対する対応や勧誘は、明確、簡潔、単純、公正で、誤解を招かないように行うのが、当社の方針です。金融機関等を通じて個人顧客向けに使用するための文章を作成する場合、特に複雑又はリスクの高い投資に関する内容に関しては、個人顧客が理解しやすい、適切な内容の文書を作成します。
- 責任範囲と報酬
製品またはサービスの内容および当社の責任範囲を明確に説明し、それらに応じた報酬を開示したうえでご契約いただきます。
- 利益相反の排除
すべての顧客を公平に扱います。利益相反が発生すると予見される場合には、これを回避する方策をとります。
当社の社員は、利益相反について、以下の原則及びルールに従わなければなりません。
(a) 当社の顧客の最善の利益のために、効率的、公正かつ誠実に行動するよう努めること。
(b) 利益相反を正しく認識する企業文化に賛同し、促進すること。
(c) 当社または従業員の利益を顧客の利益よりも上に置かないこと。(顧客に対して、または顧客が当社から受け取る金融サービスに対して、重大な悪影響を及ぼすことになるため)
(d) 適切に管理することができず、当社または当社の顧客に対して著しく有害な結果をもたらす可能性のあるような、利益相反関係を避けること。
(e) MorningstarグループのCode of Ethics及び当社のコンプライアンス・マニュアルに従うこと。
- 善良な専門家としての行動
顧客との契約に基づく場合、善良な専門家としての立場を意識して、顧客の利益にとって最適なサービスを提供するよう努めます。
|
4.投資顧問業務における原則 |
当社の投資顧問業務における意思決定プロセスは以下の原則にもとづいています。
- 投資家第一
「投資家第一」を原則としている運用機関は長期的に成功を収めるはずです。なぜなら、その運用機関の顧客である投資家が成功を収めるからです。当社は創業以来、投資家の資産運用に関する目標達成を支援しています。
- 主体的意思決定
投資成果をあげるためには、たとえ世間一般と違う考えであっても、確信を持って主体的に投資意思決定を行うことが重要であると考えています。
- 長期的視点
長期的な視点に立って、忍耐強く投資を続けることができれば、市場の上昇・下落などの価格変動を乗り越え、投資の好機を活かすことができます。
- バリュエーション重視
投資対象の適正価値を投資判断の基準とすることは、より高いリターンの獲得に寄与します。
- ファンダメンタル・アプローチ
投資の意思決定を支える広範かつ十分な調査によって、投資対象の価値の変動要因を把握しています。
- 運用コストの最小化
市場の不確実性に影響される投資リターンを管理することは困難ですが、確実に発生する運用コストを管理することは、資産価値の目減りを防ぎ、資産価値の向上に効果があります。
- 総合的なモデルポートフォリオ
リスクをコントロールし、高いリターンを獲得するために、投資収益の源泉が異なる様々な投資対象を組み合わせて、充分に分散されたポートフォリオを構築します。
|
※なお、「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則2~7に付されている以下の「(注)」については、いずれも、当社の業務上、該当しないため、実施致しません。
[業務上該当しないため実施しない「(注)」とその理由]
実施しない「(注)」 |
その理由 |
原則3-注 |
当社は、金融商品の販売を行いませんので、販売会社として手数料を受領したり、グループ会社の商品を販売したりすることはありません。また、運用会社ではありませんので、運用会社として有価証券投資を行うことはありません。 |
原則4-注2 |
当社は、金融商品の販売を行いませんので、金融商品・サービスをパッケージとして顧客に販売・推奨等をすることはありません。 |
原則5-注1
(2-4番目の「・」)
|
当社は、金融商品の組成や販売を行いませんので、金融商品の組成事業者として顧客属性を想定すること、販売事業者として金融商品を選定を選定すること、金融事業者として顧客との利益相反関係に立つ可能性はありません。 |
原則5-注2 |
当社は、金融商品の販売を行いませんので、金融商品・サービスをパッケージとして顧客に販売・推奨等をすることはありません。 |
原則6-注1
(2・3番目の「・」)
|
当社は、金融商品の販売を行いませんので、業法の枠を超える類似・代替商品と比較して金融商品を提案したり、その後のフォローアップを行うことはありません。 |
原則6-注2 |
当社は、金融商品の販売を行いませんので、金融商品・サービスをパッケージとして顧客に販売・推奨等をすることはありません。 |
原則6-注3 |
当社は、金融商品の組成を行いませんので、金融商品の販売対象顧客の属性の特定・公表を行うことはありません。 |
原則6-注4 |
当社は、金融商品の販売を行いませんので、金融商品の特性と顧客の属性の適切さについて検討・審査することはありません。 |
|